クリスマス・イヴの初鳴き日

今年初めて達郎の『クリスマス・イヴ』を聴いた。
コレを聴くと必ず思い出す事がある。

あれは十数年前、クリスマスが近いある夜のこと。
高松の瓦町のスナックで男ばかり6人で飲んでいたのさ。
そこへ若いカップルが入ってきていい雰囲気で飲み始めたのさ。
しばらくしてカラオケで『クリスマス・イヴ』のイントロが流れてきて
男が歌い始めたさ。
「あめは夜更けすぎに・・・ ・・・一人きりのクリスマスイブ・・・」
彼女連れてな〜にが一人きりだ!
男6人はみんな思ったさ。
間奏に入って俺は思わず歌ったさ。
ダバダーダ、ダーダダーダ、目で合図すると連れも歌い始めたさ。
ンダバダバダバ、ンダバダバダバ。
ダーダバダーダバダーダバダーダダダ。
しまいにゃ別のボックスにいた客たちもみんな俺の割り箸のタクトで、
ダバダーダダバダーダ
ダバダバダバダバダバダバダバ!
「まだ消え残る・・・」
男は苦笑いで歌い続けるが、彼女は腹抱えて笑っていた。

ご免なさいね。
二人のクリスマスが良いものであったことを信じるしかありません。