天体観測

小学校5年の頃、ジャコビニ流星群が話題になりちょっとした天文ブームになった。
図書室で天文関係の本を読み漁って6年生になった頃にはいっぱしの天文小僧になっていた。
天文ガイドなどの天体望遠鏡の宣伝を覚えるほど読み尽くしても、
裕福でなかった*1我が家に買える訳もなく、泣く泣く諦めたものでした。
しかし6年生の正月にお年玉で2千円ほどのレンズキットを買い、
ボール紙を丸めて中に墨塗って、ケプラー式の望遠鏡を自作しました。
対物レンズの径が60mm程度のもので何倍だったかも忘れたけれど、
家の前の電柱に紐でくくりつけて初めて月を見たときの感激は忘れられません。

大人になって貧乏ではなくなって*2天体望遠鏡を買うことも出来るけれど、
どんなに高価で高性能のものを買っても、あのときの感動には及ばないことを、
私は知っている。

*1:貧乏といったほうが早いがちょっと見栄を張ってみました

*2:裕福にもなっていませんが