旅行一日目

そもそもは大学生の長男が『鳥人間コンテスト』に応募したので
出場できたら応援に行こうか!という話だった。

出場が決まってからでは宿が取れないと思って、
ネットと奥さんの知り合いの旅行会社に頼んで宿を予約した。

思いのほか会場に程近い宿が取れた。

そうこうするうち長男のチームの出場はかなわなかったのだけれど、
旅行に行く気分はすっかり盛り上がっていて、
彦根への旅行が決定したのであった。

長男は友人達と野宿の旅。お嬢は部活が忙しいのでお留守番だ。


朝8時過ぎ、アンパンマン列車で岡山へ。
岡山から新幹線で京都へ。
20数年ぶりに乗る新幹線はすっかりスマートになっていた。


N700系というのだそうだ。
スーパーカーみたいでかっこいいぞ。

お昼過ぎにはもう京都に着いた。
駅の蕎麦屋で昼食を済ませて、荷物をロッカーに預けて、いざ。


京都駅から歩いて三十三間堂を見に行く。
千体の千手観音と二十八部衆を堪能する。
若い頃大阪に住んでいたとき以来、およそ四半世紀ぶりのお参りだ。


国立博物館の前を通って豊国神社のとなりの
方広寺の境内を通り抜ける。
豊臣家滅亡の引き金となった「国家安康」の鐘。


五条坂から三重塔を正面に見上げながら清水寺に登っていく道は
『茶わん坂』と名づけられて焼き物のお店が並んでいた。

置いてあるものはそれなりの値段で、
百均の陶磁器との違いが分からない人間が買うのはもったいない。


清水寺は相変わらずの人気のお寺のようだが、
聞こえてくる声のほとんどが中国語と韓国語だ。
旅先でのハイテンションゆえか、いつもそうなのか。
境内でもどこでも大声で話す。
「お前に食わせるタンメンはねぇ!」とか話しているのかね、
と次男と話す。


清水さんを参詣したあと門前町の土産物屋を覗きながら下っていく。

これまた二十数年ぶりに見た『生八橋』はたいへんな進化を遂げていた。

青りんごとかマンゴーの味の八つ橋、けっこういけます。

有名な『七味屋』さんで七味を買って、タクシーで京都駅まで戻る。


彦根まで電車でGO!

かんぽの宿 彦根』にチェックイン。
目の前には琵琶湖。
予想通り、部屋の窓から鳥コンのプラットホームが見える。


温泉に入って、夕食の近江牛を堪能する。
生ビールと地酒の『七本槍』というのを注文。
おいしかったけれど4合瓶(720ml)1500円ほどであろうお酒を
小瓶(300ml)1200円で売るのはちょっとぼり過ぎです。


3人で賭けポーカーをしつつ、彦根の夜は更けてゆくのでした。