父のこと

亡くなった父のことを何も書かないのも薄情かなと思って
少し書いてみます。


若い頃の父は雰囲気が巨人の星星一徹に似ていました。
野球をしない星一徹
肉体労働者であり仕事から帰ると酒を飲んで、時おり卓袱台をひっくり返す。
というところはそっくりでした。
一徹・飛雄馬親子は野球を通して時に反発しつつも濃密な親子関係を築くのですが
野球をしないくびた父・くびた親子は接点がないので親子関係が希薄でした。

私は15歳のときに家を出て寮生活を始めたので
父と会話する機会はもともと少なかったのですが
時おり帰ったときも父とは「ただいま」といえば「お」くらいの
程度の会話なので、家を出てからの35年分つなげても
今日一日私が息子とした会話より短いぐらいかもしれません。

人付き合いが苦手だった父、たぶん息子との会話も苦手だったのでしょう。